マラソンの歌23号-15
 
歴史街道 丹後100kmウルトラマラソン 
平成13年 2001年



断続的に激しき雨に襲はれてビニール袋を着たり脱ぎたり

土砂降りの雨に全身ぬれねずみビニール袋を被りてゐても

いつの間に抜き来しならむ亀井組をわれ立ちションの度に抜かれて
(伴走浪・枸杞さん) 

老人性堪へ性なし傍目には健脚ばかりが目立ちてゐても



自らの六十二歳の誕生日を祝ひて完走を誓ひつつ駆く

「弁当忘れても傘忘れるな」地元の教訓を女将の語る

予報とは違ひの多しと異なるをうらにし模様と女将の語る

主催者はうらにし模様の天候を説明会に伝へるべかりき

わが頭巾「格好いいよ」と声かかる笑顔に応へてわれは満足

絞りつつ絞りつつ駆くわが頭巾重宝なるかな布巾にもなる

声援の暖かきこと日本一とわれ思ひつつ力得て駆く

七姫を巡るもあれば参加せむ歴史街道昔偲びて

都から今なほ遠しとわれ思ふさぞやと昔を偲びつつ駆く

関門の制限時間を気にしつつ登りを歩む体力温存

しぶき上げ逆巻き落つる白波の風光明媚なる海岸線を駆く

景勝の夕日が浜の日没を残念ながら厚雲閉ざす



難易度の高き大会違ひたる予報が幸ひわれの完走



開催日     平成13年9月16日

主催     歴史街道・丹後100qウルトラマラソン実行委員会

参加種目     100q

スタート     AM5時00分  制限14時間

記録     13時間31分49秒

ゼッケン      298

「長流」    12月号



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