平成14年 2002年
マラソンの歌24号-5
平成14年 2002年
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  遺憾ともわれの無知なる外国語関はり深き隣国なるに 国内のごとく気軽にわれの征く近くて遠き異国のマラソン 観光は己の足のみ済州島一周弐百キロウルトラマラソン 国内とさして変はらぬ費用にて時差も変はらぬマラソンの旅 溶岩の小石に囲まる家畑何故かと訝り思ひめぐらす   見の限り緑の春の済州島山も緑は松に覆はる 柔らかき緑の褥に休憩の思ひを断ちてひたすらに駆く 標識のハングル文字は判らねど地図を片手にひたすらに駆く 信号に戸惑ひつつも右側行路面に記すしるべ辿りて 干されたる烏賊の臭ひてかもめ飛ぶ海を隔ててわが国は在る   溶岩が波に磨かれ黒光る済州島は溶岩の島 前後する仲間ら大方定着す抜きつぬかれつ韓国人とも 百キロの中間点にて小休止寒きに震へて深夜に備ふ バス停のベンチが便利に一休みも凝りたる肉体起き難く起く 距離感が狂ひて長し朦朧と歩みが主体の疲れし身には 定刻の未明を前に用を足す体感時計の狂ふことなし 戻り来し友と一緒に道探す地元の人に地図を見せつつ（西田 巧氏） うかつにも岐路見逃して用を足し見損なひたる誘導マーク 駆け歩むコンビネーション時間内完走目指してひたすら前進 足首の痛みは限界チタンテープの効果を頼りにひたすら前進   ぎこちなき歩みに帰国の東京は彼岸を前に桜咲き初む 済州島二百キロ完走腫れ太り痛む足首丸太のごとし |
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開催日 平成14年3月16・17日 日韓共催 済州島100㎞・200㎞ウルトラマラソン実行委員会 （日本）海宝ロードランニング 代表海宝道義氏 制限 36時間 スタートAM5・00 記録 35時間11分28秒 ゼッケン NO・2260 「長流｣ 8月号 |
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