マラソンの歌6/7(12)号ー23
  
平成2年 1990年



温暖化現象ならむ暖かき河口湖マラソン自史七回目

スタートのひしめく中に揉まれしか靴片方のなき人残る

振り向けば靴なき人に身代はりて駆けなき君が片足に立つ(岡添純子さん)

富山町若美田沢湖河口湖町ばかりにてよく遭ふ友よ(山田多聞氏)

裸木に朱き柿の実陽に映えて温き初冬の野面にかなし

雪の富士松に紅葉の重なるをいかに詠はむ河口湖畔

吾が歌集喜びくれし友捕らふ常宿とする「湖龍」のそばに(藤井鶴子さん)

裾かすみ宙に浮きたる雪の富士稜線太く光を反へす

やうやくに捕らへし友は困憊に口も利けざり距離後二キロ(高橋千香子さん)

声掛くる掛けらるる人増えにけり「マラソンの歌」手引きとなりて


 開催日  平成2年11月25日

 主催地  山梨県南都留郡河口湖町

 距離   フルマラソン(通算16回目)

 記録   4時間36分33秒

 ゼッケン 12261


「雲峰のマラソンの歌」トップページに戻る マラソンの歌6/7号目次に戻る 前ページに戻る 次ページへ進む