マラソンの歌14/15(16)号-10
平成6年 1994年
親われの血を引きて子も自然人自然人レースに倅も出でて 冬山に憑かれて留年せしせがれ合格ならむ自然人として うららかによどむ水辺の暖かし水着姿の子らの遊びて つまづくが水にて派手に水しぶきわれ三度目のゆとりのレース 花見客河原に遊ぶを端に見て飛沫上げつつ川さかのぼる バーベキュー焼ける匂ひの漂へりしぶきが垂れの味旨からむ 春うらら河原に遊ぶは自然人炊事さなかの自然人部落 柔らかき芽吹きの山の山桜煙るがごとき渓谷を駆く 危ふくも岩間に楚々と菫草自然人らの通りし道に 岩を這ひ深みに嵌まるも快し急ぐもあらず写真撮りつつ 大岩に取り付く長蛇の自然人わがPRにいくたり来しか 大会に持ち行くパノラマ写真帳見せて楽しきマラソンの旅 自然人レースの写真はわが自慢興味新たに見る人多し 手を取りてファミリーの部の子らも駆く先頼もしき自然人たれ えもいへぬ悦びに駆け酌み交はすアフターマラソン裸のままに 参加者の名簿求めて逢ひたれば実行委員長わが名知りをり(原 章人氏) ブレザーに帽子にマークは自然人スタッフ揃ひの格好のよし 自然人の帽子のマークが格好よくわれ無理強ひに乞ひて戴く |
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