マラソンの歌1(9)号-1

昭和62年 1987年春作



朝明けのジョギング六年習はしに四季折々の自然を友に

絡むがにしだれ柳に寒の月心奪はれ歌心湧く

凍てつくも月星無くも苦を忘れ拙き歌をひねりつつ駆く

寝静まる農家の庭の沈丁花闇の垣根を越えて芳はし

満天の星仰ぎつつ十キロ走明けの明星背にして戻る

三日月が明けの明星蹴り上げて茜の空に競ひ輝く

マラソン号特別列車にて合歓の郷へ走人走り飲みて憩へり

畑中の三浦マラソン春一番に土煙立ち岬覆はる

梅の香に垣成す人の絶え間なし青梅マラソン青梅路深く


垂れ下がる梢はね上げ雪しぶき佐倉マラソン白銀の中

マラソンに得たる悦び分かちたく献血続けて金章受賞

ジョギングの狙ひ二つになりにけり健康管理と花鳥諷詠

 昭和62年春参加大会 種目 記録
 1月 合歓の郷マラソン  ハーフマラソン 1時間46分7秒
 2月 三浦マラソン ハーフマラソン 1時間51分7秒
 2月 青梅マラソン 30km 2時間36分33秒
 3月 佐倉マラソン フルマラソン(通算6回目) 3時間52分35秒

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