今年が私のウルトラ元年といえましょうか。短めのウルトラマラソンやジャーニーランの部分ステージには、これまでにも何回か参加していましたが、今年ほど数多く参加したのは初めてです。

　昨年の山岳耐久レースで、寝ないで一昼夜走っても、意外に何でもなかったのが驚きであり、自信となりました。私のようにスピードのない者でも、持久力さえあれば、それなりに楽しむことができるということが分かってのことです。アメリカ大陸を２度も横断したスーパーウルトラランナーの、海宝道義氏の快諾を得て参加したさくら道、１５５kmでリタイアしたものの、持久力にさらに確かな自信を得ての熱中でした。われながらあきれるほどに！

　ジョギングの行き着くところジャーニーラン歴史街道おもね訪ねて（平成８年六甲全山縦走）

　１キロも走れなかった私が１５年を経て、ついに走りの最終段階に達っした感がしないでもないが、この道も上には上があるもの、私よりずっと年上ながら、今なお衰えを見せない、永田守末氏や見野容氏を見習いたいものです。そしていつか、西行芭蕉にあやかり漂泊が夢です。

　ところで、これまで毎年２回発行していた『マラソンの歌』、今年から１回にして１８号の発行の運びとなりました。年末年始恒例の東海道五十三次遠足には、初日から参加することになりましたが、当初の予定通り、メロンマラソンを走り納めとしての敢行です。なぜか急かさる思いにかられて。

　編集に当たり、漢字を少し減らしました。私自身ワープロに文字を教わることが多いのですが、読めない、固いなどの歌評に応えて、遅まきながらの削減です。いまひとつ趣向を変えて散文を添えました。文集や会報に寄せた原稿に多少の添削追記を加えたものです。マラソンが生き甲斐の私、証としての記録。歌ばかりか文章も駄作ばかりですが、まずはご笑覧いただければ幸いです。

　毎度のことながら、高校同期の印刷屋を営む北原龍夫君の商売気なしの協力に感謝を申し上げつつ。