マラソンの歌19号-11
 
 
平成9年 1997年



会場が体育館に変へらるる台風接近遭ふは確実

雨乞ひとあれば台風襲来もわれらが祈りと敢然と駆く

舗装路が波立ちしぶけり近付きし雨台風の煽りすさびて

雨水の被膜がしぶき煽らるる雨台風のすさぶ舗装路

台風に落ち来る雨もしぶき見ゆガス立ち込むる峡谷を駆く

痛ましや化身の蛇の轢死体われの咄嗟に跨ぎ飛び越す

感性を芸に生かしてガラス展心の糧とマラソンを駆く(船坂順子さん)

台風の居すはり変はる低気圧冷夏予測の雨降り続く

中断が予測されつつ時を待つ館内多くの友を尋ねて

降る雨に第二ステージ折り返す鳩首会談重ねて後に

初回にも雨に変更の記憶ありわれは連続参加五回目

二日目を間延びに飲みてわれ棄権イベント当分毎週続く


 開催日      平成9年7月26・27日

 主催       ’99夜叉ケ池伝説マラニック実行委員会

 参加種目    夜叉姫コース(B)90km

 記録       第1ステージ42・4km5時間5分 第2ステージ棄権

 ゼッケン     NO・345


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