マラソンの歌23号-1
平成13年 2001年
二十分残るをスタート新世紀二千一年を出向かへに駆く 新しき年の始まり二千一年デズニーランドに花火が上がる 「おめでとう」誰としもなく声かかる道に人出の擦れ違ひつつ 余りなる列成す人に素通りす亀戸天神路地奥に見て 後ろには戻れぬ賑はひ浅草寺人に押されて初詣かな 切れ目なき人出に賑はふ浅草寺露店も盛況午前二時半 電話にて連絡取りつつ先行す一杯飲み得る時の間得むと 不忍池に明かりの揺らめきてライトアップに社浮き立つ(弁財天) 途切れたる参拝客に待ちわぶる巫女の振る舞ふお神酒戴く(根津神社) ジベタリアンも合格祈願の初詣若さに活気の湯島天神 設へる天井桟敷は能舞台氏子が役者か演技の続く(午前4時神田明神) 縦横に東京下町を駆けめぐる正月元旦閑散たるを のん気にも倅二人は独り者娶りて来れ安産祈願に(水天宮) 縁遠きせがれ二人の良縁を祈りて参拝深川不動尊 巡りたる社寺も最後の九ヶ所目守り袋を一つ購ふ(富岡八幡宮) 勤務地が下町なりしが社寺巡り大方われの初なりしかな 門前の出店にて煽りしカップ酒効き目をさらにと走りに走る 横たはる雲の切れ間に初光健走健詠を祈りて拝む(日の出6時53分) |
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