平成14年 2002年　マラソンの歌24号-10

天体界道100ｋｍ

	面積の広さ自慢の日南町百キロコースを自前に設けて 新しき木の香漂ふ町役場のオープンスペースにて受付を受く 　　 明日レースは百も承知を語りつつ振舞ひ酒に居残りてをり 梅雨時の雨は好天アップダウンの厳しき道を懸命に駆く 　　 後方に姿見えなし見通しがよしと言へども山間部落 降る雨に山は煙て緑濃し梅雨真っ只中の雨降りしきる 一段と山深まれば熊よけに渡さる鈴を身につけて行く 伝説のおろちのたうつごとき道上りに上り下りに下る 面差しが地域特有に思はるるやはり宇宙の植民地なり（注記） 町上げて歓迎ムードにほださるる老若男女を問はず気安く 　　 完走の目鼻の立ちて声援に感謝の心を込めて手を上ぐ 大方は梅雨が幸ひわが完走ビニール袋の合羽を着つつ 別荘地の当る抽選権利持ち一喜一憂見守りてをり 別荘地はツアーの仲間が当りたりリッチなる夢育むがよし（河辺幸子さん） もてなしは最高なるも最高にタフなるコースの大会なりき 往復のらくらくパックは町手配費用手ごろにて幸ひなりき もてなしもらくらくパックも気に入れどコース厳しくまたとは思はず
	開催日　　平成14年6月23日 主催　　　鳥取県日野郡日南町・にちなん100�qマラソン実行委員会 参加種目　100�q 制限時間　14時間30分　スタートAM5:00 記録　　　14時間06分17秒 ゼッケン　B-313 注記　　　井上靖が日南町を「天体の植民地」と謳いあげた、と、 　参加者名簿の表紙に説明書きあり。