マラソンの歌29号-10
  第14回奥武蔵ウルトラマラソン  
平成19年 2007年


 




手術後の体調不良がわが悩み腰と睾丸微妙に痛む

すべからく技量に上手下手有るをわれ手術後の症状に知る

思はざる尿道狭窄反応に排尿難が更なる悩み

狭まりし管広ぐるに下さらす若きナースの言ふなるままに

悩みたる症状薄れて参加する真夏の奥武蔵ウルトラマラソン


わが病知る仲間より声かかる無理をするなと眼優しく

賑やかに伴走仲間が幾組も盲人支へて伴走に駆く

それぞれのエイド充実炎天下氷が馳走帽子に入れて

わが参加十三回にて初の雨遠く近くに雷の鳴る

雷鳴の轟き降るは通り雨林道緑の傘をしたたる


すれ違ふ仲間ら大方過ぎたればわれ折り返して会ふ人少し

店仕舞ひなしゐるエイドも既に在り制限時間残りわづかに

蜩の声の涼しく聞こえ来る山を降ればゴール程なし

膀胱癌手術の後のわが参加恵みの雨に完走のなる

一時間制限延びたる時間内われの完走更新続く

開催日 平成19年8月5日
主催 奥武蔵ウルトラマラソン実行委員会
距離 75km
制限時間 12時間 1昨年まで11時間
記録 11時間42分56秒(完走13回目)
ゼッケン NO-14

手術後初に参加した西国巡礼の旅(その5)で書いた痛みは、その後薄れて差し障りはなくなったのですが、尿道の狭窄による排尿難が新たな悩みとなりました。拡幅処置をしてもらうのですが、2・3週間もすると元に戻ってしまうので、未だに大会の合間を縫って病院に通っています。 
                                               (8月末追記)


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