主催地の毎年代はるが楽しみのタートルマラソン今年は秋田

翌日が吾が誕生日恒例となりてタートル妻と出で立つ

はるばると秋田への旅翌日の田沢湖マラソン欲張りて行く

習ひたる高校の師と道連れにマラソン談義友とし語る（鴇崎　弘先生）

年賀にて送りたる歌詠はれて吾の驚き感激しつつ（鴇崎夫人）

走友の中に歌友のまた一人増えて楽しきマラソンの旅

いつしらに独り歩きの吾が歌集同好の士の便りもたらす

一飛びに秋田空港下り立てば秋田小町の稲穂が垂るる

受け付けの袋の中にメッセージ地元の子らの励ましの手記

絵葉書に旅の便りを書き送る雨の激しき男鹿温泉にて

宵からの激しき雨にたたられてスタート前の身仕度に泣く

招待の君原選手が後ろからほんの暫く並びつつ駆く

子らの書く自慢の緑若美町うべなひて駆く緑の丘を

なまはげの柄のティーシャツ揃ひ着て秋田美人の給水に立つ

どんよりと降りみ降らずみ日本海舗装なき道延えんと駆く

荒草も秋の花穂を実らせて潮風受けてそよぎなびけり

夏過ぎて海水浴場うら侘し人気なき店かたく閉ざさる

田園に一際高き建物を路傍に問へば「カントリー」とか

野石小の校門前の学童にメッセージの礼言投げて駆く

手記の子はどの子にあらむ声援に応へつつ駆く雨降る街を

　開催日　　　　平成２年９月15日

　主催地　　　　秋田県南秋田郡若美町

　参加種目　　　ハーフマラソン

　記録　　　　　 １時間58分？

　ゼッケン　　　NO・５００５