マラソンの歌8/9(13)号ー10
平成3年 1991年
ハイライト仮装マラソン
尺八を吹けば夢なる虚無僧に吾は扮する仮装マラソン 虚無僧の旅姿にて吾は出づ安政遠足侍マラソン 天蓋ゆ見詰めらるるを見詰めつつうつつなるかな虚無僧のわれ 八方に探し求めし衣装なり虚無僧研究会にも入りて 向けらるるカメラに悦び覚えつつしたり顔なる編笠のわれ 様々に衣装凝らして集ひたる仮装ランナー堂々たるかな 昨年は尼なりし人再会のけふの出で立ち緋色目に沁む 撥に指す夫君揃ひの越後獅子踊り子姿の再会の女(ひと) 鮮やかに緋色目にしむ越後獅子仮装大賞去年取りし人(大工原ヒサエさん) 左手を脇差しに添へ尺八を右手に駆くる虚無僧のわれ さはりのみ尺八を吹き水を飲む皆の喜ぶ様が嬉しく 思はざる衣装のずるるを駆けて知る試走はばかる虚無僧姿 尺八を友に預けて乱れたる衣装を直すいく度となく 腕振れば着物の袖が障るなり掛けたる袈裟がずるるも障る 天蓋が目深に視界遮られ駆くれば明暗箱が揺れ揺る 町人の姿の友が伴に駆くパノラマ写真に吾を撮りつつ(千田_三氏) 吾知らず覆面のまま声掛くる昨夜の宿の女将を見かけ 追剥ぎも山賊姿も悠々と関門通過仮装マラソン 半月は遅き緑の初夏の山天蓋かざし鳥のこゑ聴く 迎へ打つ太鼓の音の聞こえれば衣装正して上り駆け込む ゴールなる熊野権現迎へるは白装束の宮司の太鼓 心地好く心の内の満ち足れり課題いくつか来年に期し インタビューを受くれば答ふ尺八を吹きての夢のうつつに成るを(シティランナー) 喜びを会会長に吾伝ふくつろぎて飲む茶店に会ひて(遠足保存会会長 小林壮吉氏) のめり込むほどに楽しきマラソンの紀行記歌にわれは綴らむ パノラマの写真が意外に良く撮れて思ひ出たどるいく度となく 短歌にてキャプション記し遠足の写真帳成る歌絵語に |
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参加種目 峠コース 29・17km 記録 4時間15分45秒 ゼッケン NO・81 「山の辺」 7月号 「長流」8月号 |
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