マラソンの歌8/9(13)号ー20
 第6回 裕遊ドリーム・ラン 

平成3年 1991年



雨台風の二十一号の襲来に冠水被害がテレビに写る

いく度も冠水被害のゴルフ場吾が持つ一つ河川敷にて

月二回なしたるゴルフも今は過去趣味マラソンに代はりて久し

前回の覇者が実行委員長名誉なるべし大会宣す

責任感強き若者松葉杖つきて出で来ぬ前回の覇者(深川隆成氏)

定刻の朝の八時にスタートす台風余波の秋雨の中

痛ましき台風被害に気圧さるかドリーム・ランに出足の鈍し

グランドの楕円のトラック型通り湿原と化し雨雲写す

しとど濡れ萩の一むら垂れ撓む白蝶一つまつはりてをり

大会の半ばをさかひに雨上がる遠き山並み青く清しき

露の干て萩の一むら立ち直るほのかに芳香漂はせつつ 

娘と駆くる友は菓子にて釣りたると欠かせぬ一人ドリーム・ランに(湯泉川清志氏親子)

母強し傘さしめぐる娘も強し二人合はさば次回委員長(岸本佐恵子さん親子)

すべからく書きたるものが何よりと文字好きの友並び駆けつつ(菊地光男氏)

書くことは苦手なりしが書き伝ふなほ苦手なる語るに代へて

鶴岡を駆けたる仲間に写真見す未だ覚めざる余韻にひたり

写真見る父子の方言判らねど知己のゐるらし娘の声はずむ(菊地光男氏親子)

ウルトラが友を作るに最高と意見が一致ビール飲みつつ

次回には野外パーティー開くべしギター尺八裏芸出でむ(丹代政俊・今野廣隆氏)


 開催日    平成3年10月13日

 主催地    東京都東大和市

 主催者    内田誠一氏

 種目      8時間走

 走行距離   52km

 ゼッケン   NO・21

 「山の辺」  12月号


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