マラソンの歌8/9(13)号ー21
  

平成3年 1991年





「素晴らしきランナーたち」の仲間なる友取りしきる大会に出づ(注記)

鶴岡を駆くれば心急かされて残る一人に会はむと出づる

古都京都宝ガ池を会場に友が長なるスーパーマラソン(実行委員長 飛田政司氏)

ランナーズ賞を取りたる友の会地域社会に貢献なすと

釣りゴルフ観劇招待重なるを義理を欠きつつわが道歩む

古刹寺の前なる宿にて詫び・礼の絵葉書二三友にしたたむ

虚無僧のパノラマ写真が自慢なり夕餉に見せてわがPR

パーゴラにシートを掛けて雨凌ぐ雨にたたらる大会続く

盛り上げて爆竹の鳴るスタートにあひるの騒ぎ沖に遠のく

  

池めぐる桜紅葉に混じりたるランナーの影彩りて映ゆ

高き山見え隠れつつ雲動く大艦のごとき国際会館

垂れ下がる萩を暖簾に透かし撮るパノラマ写真を携へ駆けて

足裏に自然歩道の心地よし小石の道もぬかるむ道も

 

いやしくもつひ手の伸びるエードステーション一・五キロの周回コース

ひびきよく関西弁が背に迫る食べて駆くるを旨と称へて

雨に濡れ汗にまみれてロングラン熱き茶うまし冷えたる身には

五メートルごとに表示の記さるる柵に掴まり体をほぐす

ビニールの袋を被り駆けに駆くカウントダウンに時の迫るを

表彰に備へて友は忙しくもカメラ向くればわれを手招く

もてなしが何も出来ぬと言ふ友と準ミス着物を入れて写さる

挨拶を交はす暇なく別れ来ぬ夕闇迫る式の最中に

ひととほり仲間ら皆に会ひ得たり素晴らしくあれいついつまでも

開催日 平成3年10月27日   主催地  京都府宝ガ池公園
種目 6時間走   走行距離 49、535km
ゼッケン NO・320
注記 「素晴らしきランナーたち」=竹田昭彦氏の著書「JOYマラソン」にはからずも紹介された仲間たち8名のことである。上記飛田政司氏の他は、前澤和明氏(フル100回楽走会会長)、飯沼アサさん、小島義一氏、内田誠一氏(フル100裕遊代表)、堀池計年氏、菊地光男氏(鶴岡100kmマラソンASS代表)そして私である。
「山の辺」 平成4年1月号

「雲峰のマラソンの歌」トップページに戻る マラソンの歌8/9号目次に戻る 前ページに戻る 次ページへ進む