うかつにもひきたる風邪の癒えぬまま吾が記念なるマラソンに出づ

フルマラソン二十回目を飾る花走りて詠ふ友に会へるは

アンテナを張り巡らせて捕らへたり「まだ夢中」なる走る歌友を（注記）

雑踏の中に忙しく一目会ふ悔やまるるなり撮り忘れては

挨拶も言葉少なにゴール後に会はむとせしが独り善がりに

岐阜県下一になりたる女丈夫走力の差をとく知るべかりき

のんびりとフォーカスしつつ友と駆く小春日和にリズムの軽く
（千田�_三氏・小林和恵さん・石神良平氏）

立哨にカメラを渡し橋上のわれをフォーカス頼みて渡る

町挙げて村を挙げての声援に応へて駆くる心ほがらに

十二時の時報の鐘が鳴り響く村里小さく開かる谷に

ローラーの引かれたる道駆けやすく目は景勝の峡谷はしる

真盛りの燃ゆる紅葉の揖斐峡を駆けむと来しがいささか早し

足切りのあるに驚き折り返す間なく断たれて後続のなし

凪しずかすすきの穂絮待つ風の無くて救はる日陰の寒く

午後の陽は西の斜面に翳さして向ひの山の高きを照らす

谷深く切り立つ淵をこはごはと足はすくめど覗きつつ駆く

二つ目の関門通過二分前まさに仏か知らぬと言ふは

山影を出でて残りのあと五キロワースト避けむと飛ばしに飛ばす

バスにさへ足切りあると知らされて憩ふ間もなく会場を発つ

　聞き耳に「フル百」と聞こえて、同宿の住田氏NO・１５２に会うことができました。いつものことながら、自慢の虚無僧写真を見て頂き自己ＰＲをしました。

　会場では前澤会長を中心に初めての多くの方に会うことができましたが、人探しに気忙しなく定かに覚えられなかったのが残念です。幸いにも前夜祭でばったり会った山口尺取虫ご夫妻NO・96、97のご協力を得て尋ね人には一応会うことが出来ました。

　道々この大会の後入会した会社の同僚の千田氏NO・１９３と写真を撮りながらのんびりと走りました。途中かくしゃくたる石上氏NO・１００と、パノラマ写真を初めて教えてくれた恩ある小林さんNO・１４０に会い、暫く一緒に走りフォーカスしましたが、その後、折り返しの後続ランナーの中にお二人の姿が見えなかったのが残念です。30kmすぎ、後半強い川氏NO・56が掛川以来のパターンで颯爽と抜き返して行きました。

　帰りの新幹線では満席なのを幸いに、デッキに陣取りマラソン談義を交わすうち、あっと言う間に東京につきました。デッキに立ち飲み、座り飲みした人、前澤会長、井口氏NO・21、中島氏NO・25、今野氏NO・33、佐藤氏NO・１４１、そして私でした。