マラソンの歌8/9(13)号ー7
平成3年 1991年
飲みたきを控へつつ酌む前夜祭マラソン明日に嬉しき出会ひ たつぷりと昨夜の雨を吸ふならむ芽吹きの緑朝日に光る 見渡せば丘陵地帯は茶の畑青空にはや鯉の泳ぎて 吾がゼッケン5555縁起よし胸と背に付けスタートgogo 花嫁の歩み来たるに近寄るを無粋なるかな警護車割り込む をみな児も野球チームに混じりをりユニホーム着て給水奉仕 風花のごとく舞ひ舞ふ花びらを見上ぐる丘に鶯の鳴く 柔らかき緑の土手の春の草菫たんぽぽれんげ花咲く エプロンもつば広帽子も一様に見えて農婦ら声援に立つ 田起こしも代掻き作業も耕耘機見た目人なし春耕の田に 中天の陽に晒されて吾落す短き影もひたすらに駆く 食べ物を拒む兆しの現れて消耗激しき炎天を駆く れんげ田の花の褥にしばらくを横になりたき思ひのつのる 茶畑に扇風機様のものの見え尋ね損ねて吾ゴールイン 原稿の締めの近きが気にかかる頼まれて書くマラソンの手記 大勢の走友にまみえて満ち足れり手記の載る号歌友に送らむ(注記) 運動を足萎え防止に吾は説く歌に惚くるを封ずる歌友に |
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主催地 静岡県掛川市他5町 参加種目 フルマラソン(通算19回目) 記録 4時間38分09秒 注記 シティランナー7月号 「山の辺」 6月号 |
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