マラソンの歌10/11(14)号ー23
  

平成4年 1992年





酷暑にて名高きレース青空に入道雲の漲りて浮く

足裏に熱き車道の照り返し熱気よどみて肌に漂ふ

炎熱に道端の草萎るるを今を盛りときりぎりす鳴く

金色に溶けたるごとし屋根瓦炎暑の陽射しに輝き光る

緑濃き丘にかやぶき屋根の見え炎熱に灼く厩舎の臭ふ

バルセロナもかく暑かりしか男女ともマラソン日本銀に輝く(注記)

十二時の時報のチャイムが鳴り響く距離は半ばの折り返し点

散水を喜び受くるランナーに浴びせ掛くるも楽しかるらむ

潜みたる風の午後には立ち出でて秋と言ふべし肌に爽やか

蜩の鳴くが涼しく聞こえ来ぬこんもり茂る藪に潜みて

起伏富む房総なれど大菩薩峠を前に駆くれば易し

大汗を流して憩ふ岩婦館友が友呼ぶアフターマラソン




 開催日  平成4年8月23日

 主催地  千葉県安房郡富山町

 参加種目 20km

 記録   2時間01分48秒

 ゼッケン NO・5

 注記   銀メダル有森裕子・森下広一 4位入賞山下佐知子・中山竹通

       8位入賞谷口浩美


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