マラソンの歌10/11(14)号ー7
  

平成4年 1992年



風邪に首痛く回らぬ症状に悩まされをり「青梅」近づく(注記1)

鬱晴らすアイアンレディーの贈物バレンタインデーのチョコ添へられて

泳ぎ乗り駆けてばかりと思ひしに手作りに焼くケーキ送り来

限界に挑みて詠ふ言の葉がアイアンレディーに通じて嬉し(小川尚子さん)

大勢の市民ランナー集ひたり青梅マラソンメッカとなりて

出陣を前に仲間ら輪となりて手を添へ気合ひの喊声を挙ぐ

早春の青梅のシンボル梅の花咲き揃ひたり陽射しの温く

尾根筋が繊毛のごと冬木立潤むも近し梅の花咲く

恒例の神代太鼓の轟けば習ひとなりて勇みつつ駆く

これもまた習ひとなりて教会の門に手を振る新郎新婦ら

顔見知るランナー多し擦れ違ふ人の流れの大河の中に

桃色の電車が峡を曲がり行く檜の森に見え隠れつつ

見物の人がいきなり伴走に魂消たるかな坂戸の友に(青山界さん)
 


 開催日   平成4年2月16日

 主催地   東京都青梅市

 参加種目 30km

 記録    3時間4分24秒

 ゼッケン  NO・8342

 注記1   「青梅」=青梅マラソン

 「長流」  6月号

 「塞翁」  いざよい号


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