平成6年 1994年
マラソンの歌14/15(16)号-13
平成6年 1994年
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自らの告別式と「ユウ便」に何か不吉を気掛かりに出づ 生前葬なきにもあらずわれ虚無僧役目のまさかもしやと出づる ユーホーを信ずる主催者五十歳を期して転身地球離脱と ランナーの転居転職人生を多岐に生きるが「じゃーあなる」に載る（注記１）
裕さんの求心力に集ひたるウルトラランナー惜別に駆く ドリーム・ラン三十時間を裕遊と駆くるも飲むもウルトラマラソン 受け付けのスタッフ囲む足元に一升瓶が空きてころがる 走れなき様を愉快にメッセージ出産直後のアイアンレディー（石川尚子さん） あまりにもビックに過ぎてわが足に夢も適はぬレース主催者（田中義巳氏） 心眼にずばり見通すランナーの性は一徹わがままなりと（注記２）
伴走の希望者あまた一身に好意を受けて休む間のなし（小沢靖子さん） 百キロはノン・ストップの超特急ひとたび駆ければ脇目も振らず（手塚綾子さん） 勤務先閉鎖を転機に友は征くトランスアメリカ・フットレースに（海宝道義氏） ドリーム・ラン最後とあれば惜しまれてさらに一周百一周を駆く
四次元の世界を自在に裕さんの弁を聞きつつうまき酒酌む 裕さんの独りよがりの講釈にたぶらかさるるも実に楽しき
「ユウ便」にドリーム・ランを求心に思へばこれも小さき宇宙 同床の夢を夢見るドリーム・ラン閉ざすを惜しむわが惜別の歌 |
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主催者 内田誠一氏（遊 友裕氏） 種目 30時間走 走行距離 １０１km ゼッケン NO・17 注記１ 発行者菊地光男氏 注記２ ＪＢＭＡ会長杉本博敬氏 「ユウ便」 ４８６号（６月19日） 「じゃーあなる」 １９０５号（ユウ便の転載） 「長流」 10月号 |
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