相次ぎてフル百回を達成の友を祝ひてマラソンを駆く

娘を連れて大会参加の友にして幾たび会ひしか少なくあらず

騒動もものかはフル百達成の謝恩大会友は開けり（岸本佐恵子さん）

閃光のごとく木洩れ日照り光るジャングルもどき辰巳公園

参加者の接点として陸橋を渡れば夾竹桃の花の咲き燃ゆ

めぐり駆く道に空木の花匂ふ花の隘路に身にぞ触れつつ

足裏に心地好きかな積もりたる落ち葉のクッション木陰駆けつつ

炎天を微笑みて咲く向日葵に見送られつつコーナー回る

安中の仮装マラソンしのびつつ瓜に味噌つけ塩分補給す

炎天を駆けて行水心地好しビニールプールに遊び漬かりて

交流会「のんべえコース」は三千円飲み会ばかりはわれハイクラス

Ｔシャツの跡くきやかに姿焼裸のままに友の祝宴

ライバルがありたればこそと競ひたる友は祝ひて花束捧ぐ（阪本真理子さん）

もつれたるフル百騒動それぞれに思惑勝手に時の流るる

反対者の一人もをらぬ正常化委員会なるは正常なるか

　開催日　　 平成６年７月17日

　主催　　　　辰巳マラソン実行委員会

　参加種目　自由時間走

　記録　　　　６時間　39・６km

　ゼッケン　　NO・38

　「山の辺」　10月号