マラソンの歌14/15(16)号-29
  

平成6年 1994年





林檎来て蜜柑届きて独り言明日は袋井メロンマラソン

凪静か冬の曇天ランナーの駆けやすく駆くメロンマラソン

ひこばえの稲穂も実る袋井の暖かきかなメロンマラソン

見渡せどメロンらしきは見当たらずメロンの産地をわれの駆けつつ

栽培の知識を知らずにわれは駆くメロンの産地のメロンマラソン

茶の花の白きも混じりて丸刈りの丘陵地帯の茶畑を駆く

方角が分からぬままにわれは駆く四方が山の袋井の街

東海道五十三次の宿場町掛川袋井念頭に駆く

東海道新幹線は山並みを貫き通る一直線に

轟音も一瞬にして走り去る沿ひて駆くるを新幹線は

山並みのままにしあらむ東海道五十三次昔の道は

旧道の昔を忍ぶ松並木大晦日にも駆くるこの道

メロンマラソンにて納めとわれの決めゐしを心揺さぶる通知の届く

東海道に出づるを決めてわれ虚ろ身の程知らずと心は攻めて

東西の京の半ばは走友も東西半ばに祝杯楽し

感動がまづは肝心世の中に度肝抜く奴いくらでもゐて


 開催日  平成6年12月11日

 会場    静岡県立袋井商業高校グランド

 主催    静岡県袋井市体育協会陸上競技部

 参加種目 フルマラソン(通算38回目)

 記録    4時間21分17秒

 ゼッケン  3121

 「長流」  3月号


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