小豆島去年と同じき民宿に友を紹介われも泊まりて（小川洋子さん）

彩りの今が見頃か小豆島やうやくの秋今年の遅く

海原を空を過ぎりて翔ぶ鳥のかもめは白しからすは黒く

紅白のかわゆき熊の縫ひぐるみ腰に括りてをみなの二人（注記）

再会は楽しきものをマイペースエイドにばらけてわれの先立つ

並走の七十二歳のじいちゃんに地元がゆゑの声援かかる（西　　一氏）

蜜柑手に食へと差し出すばあちゃんに小朝ならずもありがたく受く

向かひ風魔の後五キロを苦しむるなんだ坂こんな坂マラソンを駆く

東海道五十三次目指すわれマラソンなどにへこたるならず

寄せ返す波音絶えねどマラソンのゴールは近し駆けさへすれば

完走をミスオリーブに迎へらる肩にタオルの労ひ受けて

ソーメンを啜りて「シノル」を促さるわれの感化に歌捻りつつ（阪本真理子さん）

薄味に柚が薬味の温かきソーメンうまし疲れし身には

サービスも景色も満点小豆島距離は遠きも毎年来たし

　開催日　　平成６年11月27日

　会場　　　　香川県小豆郡土庄町

　主催　　　　香川県タートル協会

　参加種目　フルマラソン（通算37回目）

　記録　　　　４時間35分26秒

　ゼッケン　　３２５４

　「山の辺」　２月号

　注記　　　　小林早苗・佐藤久美さん