マラソンの歌14/15(16)号ー5
平成6年 1994年
走友の櫻井三氏のまたの名は黄門さんに角さん助さん(注記1) 目の前が会場なれば見え聞こゆ地の利生かして悠々と出づ ローリングスタート風に押されつつ流るるランナー潮のごとし 狭まりて大型船が目の前に東京湾口を船の行き交ふ 洋上に浮かぶがごとくに富士の見ゆ南房総若潮マラソン 造物の何も見えねば遠望の富士は太古のままに変はらじ 大漁旗うち振らるるは磯部街香の芳しくわかめの匂ふ 年賀状のみの交流知らせたる友は門辺に佇ちて待ちをり(田辺彰茂氏) 知らせたる友は門辺に佇ちてをり二十余年を隔つる貌に 頼みたる私設エイドも右側はランナーなかなか立ち寄りがたし ひだまりの土手に座りて農婦らの声援嬉し姿皆似て いつ知らにわれに付き来る友の有り肩のリボンを目印にして(権野 栄氏) マラソンの三連週は初体験疲れはあらずむしろ快調 連週の友らの述懐諾へる体は持つが持たぬは金と 要を得ず役立たざりしと差し入れのビール抱へて友の尋ね来 来しことも真夜に吐きしも覚えなし懺悔のごとく友の語るを 紅白の餅にポピの花添へし宿の土産のサービスを受く 詩心の解る主人の民宿を年に一度の常宿とせむ(高橋 栄氏) 大きなる花瓶に生けて館山の土産のポピー生き生きと咲く 今年また大阪女子は三人のデットヒートに記録更新(注記2) |
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主催地 千葉県館山市 参加種目 フルマラソン(通算41回目) 記録 4時間28分52秒 総合順位 2060人中1703番 ゼッケン NO・4182 注記1 光雄氏・茂雄氏・助治氏 注記2 1位安部友恵(2時間26分09秒)2位藤村信子3位浅利純子の各氏 「長流」 6月号 |
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