手作りの歌集「マラソンの歌」、早くも１６号を発刊の運びとなりました。月日の経つのが本当に早く感じられます。つい先日１５号の雑感を認めたばかりというのに。こんなスピードであの世が近づいているのでしょうか……。

　先号より、印刷・製本は高校時代の同期生である印刷屋の北原龍夫君に委託して、私の作業は、ワープロのみとなりましたが、これまで通り「手作りの歌集」と、敢えて唱えさせていただきます。

　印刷・製本の作業が省けて、大変な時間的余裕ができたと喜んでいますが、よいことばかりとはいえません。これまでは必要に応じて、作成していたので添削は自由でした。しかし、一括となればそうはまいりません。ままならないものです。さして代わり映えのしないものとは思いながらも……。

　ところで、発刊が夢の「百走一首」の実現には、まずもって、百ヶ所を走らなくてはなりません。残るところ、１・２箇所を年内に消化して、いよいよ来年の４月、第１００回ボストンマラソンで達成したいと思っています。しかし、聞くところによると、大変な人気で、すでに一部ツアーでは満杯とか。己を鼓舞するためにＰＲはしたものの、どうなることかと今から気になるところです。

　今号で特筆すべきは、阪神大震災とサリン事件です。折しも、日本経済はさらなる円高に、独りよがりの黒字が糾されて、かってない苦境に立たされています。世紀末か日本の沈没かは知りませんが、まさに象徴たる出来事でした。

　かかる状況に置かれながらも、マラソンにうつつをぬかしていられるのが、私のキ印たるところでしょうか。駆けてさえいればご機嫌の仲間が、数多くいることにほくそ笑みつつ、まずは、「マラソンの歌」をご笑覧いただければ幸いです。　

　冒頭の東海道５３次遠足は、昨年末から本年初頭に行われた大会ですので、一部修正しましたが、１５号とダブリます。歌に写真にお断りもなくご登場願いました方々には、毎度のことながら、心からご了承のほどをお願い申し上げます。