マラソンの歌18号-14
 
 
平成8年 1996年



同行の友は最高齢者賞インタビュアーのマイクが迫る(桜井茂雄氏)

龍神の舞ひがもてなし昼下がり雨乞ひ伝説マラニックスタートす

向日葵の微笑みきらめく炎天下走るは異常か喜々としわれら

エイドごと氷補充にわれら駆く冷たさ覚えず頭にのせて

頭にのする氷の解けて日照り雨夏の炎天悠々と駆く

パトロールの医療班ばかりは敬遠と無理せず世話になるまじと駆く

ペーパー医師とへりくだる友の大会記うんちくユーモア溢れて楽し(徳留信寛氏)

特技持つランナー多しガラス工芸個展を開きし友もゐるなり(船坂順子さん)

蝉鳴かぬ侘しき都をわれの来てひぐらしの声なんと涼しき

奥さんを引きてむつまじ陸蒸気走友会名如実の夫妻(成田耕一氏・政子さん)

初回より毎年参加に歌種は切れてとばして早くもゴール

透きとほる流れに鮎の群泳ぐつかりて爽快アフターマラソン

ほてる身を川につかりて心地よし知らざりしかな聞きてはゐしが

川沿ひのコースを辿るマラニック以後はつかるが堪へられまじ

有森にメダル期待のアトランタ実況中継なかばの帰宅


 開催日   平成8年7月27・28日

 主催    ’96夜叉ケ池伝説マラニック実行委員会

 参加種目 夜叉姫コース(B)90km

 記録    第1ステージ5時間42分 第2ステージ7時間41分

 ゼッケン  NO・10


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