マラソンの歌18号-15
 
 
平成8年 1996年



朝靄に墨絵のごとき青き山盛夏のウルトラマラソンスタートす

ティーシャツの夜叉姫絵柄がへばりつく盛夏のマラソン汗のりききて

ウルトラを二週続けてわれの駆く体は持つが出費のかさむ

いく曲り登りて来しか聞こえくるエレキ音楽エイドの近し

エイドには食べ物飲み物豊富なり奴の有ればビールも欲しき

サービスを誇りて開くこの大会趣旨に則りありがたく受く

特別の飲み物エイドの預かればビールをあづくる友のゐるなり(越田 信氏)

サポートの至れり尽くせり各大会かくあるものと思ふべからず

折り返す地点に今年もビキニ嬢エイドそれぞれ特徴見せて

滝つぼの飛沫に当たる涼しさに散水あふりてくれたるエイド

下方より雷鳴聞こゆるマラニック分け入りて来し青き山並

往復を待ちてくれたる固定エイドゴールに近きほど長時間

わが歌集読みたるらしき反響にこそばゆくをり声のかかりく

アトランタの男子マラソン不甲斐なしメダルに遥か遠くおよばず


 開催日  平成8年8月4日

 主催   武蔵ウルトラマラソンクラブ

 種目   75km

 記録   9時間55分37秒

 ゼッケン NO・10


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