三年振りわれ四度目の訪鶴をアットホームに迎へられたり

若きらに二世誕生会場に子連れのスタッフ・ランナーもてり

伝統の女性委員長の払底か鶴岡百キロマラソン大会

北欧のランナー一人を迎へいれ小なりといへ国際大会

百キロの発祥なるを誇るべしＮＨＫテレビが大会を追ふ

はけ雲を一筋いただく鳥海山黄金街道ゆたかに実る

黄金の田園視界をさへぎりて高速道路が貫きとほる

空港の開設されたる発展も「じゃーあなる」主筆の心は憂ふ

歓迎に青大将のいできたり地球は人の私物にあらず

炎天をいなごの道にはねて翔ぶ早やうとび越せ車がとほる

目に余る食べ物飲み物炎天は氷がちそうの大会本部

主催者の職場の仲間のＡステーション桃にりんごの果物うまし

ハワイアンもどき声援Ｂステーションネイムコールに送られて駆く

炎天にシャワーのサービスＣステーショントップにわれは三周抜かる

なめこ汁塩分補給に最高を遅きが惜しまるＤステーション

八周がわがビクトリーラン夕映えに輝きてゐむ礼を述べつつ

写りしと聞けば鶴岡ふえんして百キロマラソンの話がはずむ

　開催日　　平成８年９月８日

　主催　　　鶴岡１００kmＭＡ　代表菊地光男氏

　種目　　　１００km　制限11時間

　記録　　　80km　10時間49分

　ゼッケン　NO・38

　華やかな中にも少しずつ変化のみられた鶴岡でした。その後の「じゃーあなる」によれば、大森氏はお母さんが末期癌とのこと。身内に心配ごとがありながら見事に完走。氏の精神力の強さに頭が下がります。

　癌といえば、『患者よ、がんと闘うな』は最近注目されている本の題名です。賛否対論が雑誌などによく見掛けられますが、私が癌を告げられたら、もう１度よく読んで対処したいと思います。皆様にも一読を勧めます。

　内山氏はスパルタスロンを完走したでしょうか。さくら道からびわこ、奥武蔵と徐々に調子を上げてはいたようですが。

　９月１６日のテレビ放送は、親父の米寿の祝いで帰省していて見られず残念でしたが、翌週雁坂峠を一緒に走った大野さんから、大体の様子を聞くことができました。１０月２７日に再放送があるとのこと、再び都合の悪い私は娘にビデオを頼む予定です。いまだに自分で操作の出来ない私です。

　じゃーあなるは勿論認定証・写真・テレカを戴きながら、横着をして早くも１０月になってしまいました。遅れ馳せながらお礼を申し上げます。ありがとうございました。

　追記　マラソンとは関係ないのですが生きるしがらみとして、会社で恒例の定期健康診断を受けました。しかし、私は癌検診を敬遠しました。『患者よ、がんと闘うな』によれば、早期発見の有効性が証明されていないということと、そもそも検診制度そのものが無駄なこと、害さえあるという説論に応えたものです。

　癌には転移性の癌と転移しない癌（癌もどき）が有るそうで、早期検診でいかに早く癌をみつけたとしても、今の医学では転移のメカニズムからして、転移性の癌の根絶は無理のようです。癌もどきであれば何もあわてることはなく、何か症状が出たときにみつけて治療しても、手遅れになることはないとのことです。

　戦争を当てにした死の商人がいるように、患者を当てにした悪徳医師も残念ながらいることでしょう。癌でないものまで癌と偽って手術をした、富士見病院の例は言語道断としても、定期検診で制度的に早期発見をして、手術の必要のないものまで、転移予防の目的で、過剰に臓器を剔出しているのが、日本の多くの病院の現状だそうです。あげくに新薬と称する抗癌剤のモルモットにされながら。未読の方、『患者よ、がんと闘うな』を是非一度読んでみてください。著者近藤誠　文芸春秋発行　定価　１４００円。

　厚生省の高級官僚と製薬会社の癒着による薬害エイズ事件や、福祉法人にからむ汚職事件には、構造的腐敗防止の厳格なメスを期待しつつ、制度的無用の癌検診には、折りからの行政改革の議題にのせて、ばっさりと願いたいものです。