ユニークなる自然人レースにわが参加連続五年はわれ魅せられて

参加者の名簿に載するメッセージ頼まれ送る自然人讃歌（藤井哲明氏より）

頼み来しスタッフわれは見ず知らず友がとも呼ぶマラソンの歌

人伝にいくたり読めるわが歌かひとり歩きのマラソンの歌

やせ細る川の流れに自然人レーススタートす飛沫を上げて

全国に渇水情報自然人部落の川も細りてわびし

慢性の水の不足が叫ばるる余りに潤沢に慣れ使ひきて

安全も水もただなるユートピアとうに逸話か日本の国

イザヤベンダサン著『日本人とユダヤ人』にわが目の鱗落してひさし

花冷えの凝ごりて秋川自然人部落はやうやく花の咲き初む

われの住む団地の桜は遅雪のニュース聞きつつ三週保つ

つまづくをわれの危ふく手に支ふ冷汗三斗岩場跳ねつつ

跳ね伝ふ自然人らにカメラ向くる道なき道をわれの逸れては

水かさの低き川筋駆けやすしタイムは不明計時忘れて

濡れたるは汗にもあれど淡水のさはやかなるかな自然人レース

外人も出でてレースの国際化ユニークなるかな自然人レース

　開催日　　 平成８年４月14日

　主催　　　　秋川渓谷自然人レース実行委員会

　参加種目　精進コース10km

　記録　　　　１時間36分06秒

　ゼッケン　　NO・１０８