マラソンの歌19号-14
 
 
平成9年 1997年



わが参加五回記念にもらひたる好物の酒「雪の降る町を」

囲碁将棋大会前夜にうち興ず地酒は「雪の降る町を」飲みて

初顔の多きはテレビに昨年度放映されたる結果なるべし

このところ雨ばかりなる大会に傘差し駆くるウルトラマラソン

傘重しビニール袋に着替へ駆く一周十キロ雨降り続く

周回を変はる標語に和み駆く雨の鶴岡百キロマラソン

若者ら農道に立ち弾き語り雨の田園に声小止みなし

十キロに五か所のエイドステーション至れり尽くせり雨凌ぎつつ

大会の本部コミセン新しき建物雨をしのぎて広し

四周をめぐりて歩みを取り入るるわづかの上りを言ひ訳にして

先週の櫛形山が堪へたりトランス・エゾの疲れもあらむ(注記)

八周が習ひなりしが老けたりと一周少なくわれの終へたり

鶴岡百キロに象徴の山金峰山雲に隠れて一日見えず

大怪我の後とはとても思へざる友の完走前夜の酒量(坂野修悦氏)




 開催日    平成9年9月7日

 主催     鶴岡100kmMA 代表菊地光男氏

 種目     100km 制限11時間

 記録     70km 10時間22分

 ゼッケン   NO・57

 注記     香川澄雄氏の三百名山登頂祝賀登山にて櫛形山に登る。


「雲峰のマラソンの歌」トップページに戻る マラソンの歌19号目次に戻る 前ページに戻る 次ページへ進む