マラソンの歌20号-3
 第9回 飯岡しおさいマラソン大会 

平成10年 1998年



お汁粉の熱きがうまし会場に着けば直ちにわれの呼ばれて

われの知る仲間一人も見当たらずハーフマラソン距離の短し

同日のフルマラソンを駆けをらむわれの仲間ら長距離指向

同日の埼玉厳し夜行バスにて三度行きたる木津川遠し

親潮に乗り来る冷気頬を刺す飯岡潮騒マラソン海辺の朝

荒波を遮り据へるテトラポット人気なき冬の海水浴場侘し

海沿ひのバイパス抜けて折り返す商店街に素朴な人ら手を振る

近海の魚なるべし店先に目刺し皮剥ぎ干されて売らる

梅干の形容まさに皺深き爺さん婆さん旗振りくるる

「長流」の千葉の歌友が近隣に四季折々の利根川詠ふ

二時間と五分もかかりてゴールインわれ精一杯のハーフマラソン

マラソンの歌捻りつつ長野五輪金メダルに沸くテレビ見てをり

明太子を肴に酒は出羽桜いつになくわれの饒舌にをり

鳴呼甘露送りし歌集の礼状に添へられ来るわが嗜好品

給はりし友偲びつつわれご機嫌諸国の珍味居ながらにして


 開催日   平成10年2月1日  主催   飯岡町体育協会

 参加種目 ハーフマラソン    記録   2時間5分10秒

 ゼッケン  NO・8166       「長流」  6月号


2月は毎年各地の銘酒を飲みつつ私はご機嫌です。飲んでいる酒は、私が勝手に送りつけた「マラソンの歌」の、礼状に添えられた戴き物です。皆さんなしの礫、否礼状だけだったからといって気にしないで下さい。それよりも、大変でしょうと、私の懐具合が気になるようですので、この際参考までにお知らせすることにしましょう。

 18・19号は年刊で各500部刷りました。印刷代は一部380円です。送料は昨年末郵便料金の改定で、一部270円が200円になって大助かりです。

 それにしても戴き物は様々です。封筒に入れて便利な切手・ビール券・図書券・テレホンカードが一般的です。中には現金も有ります。夏目漱石ばかりか新渡戸稲造などが、闖入していることがあったりして恐縮しています。物も様々です。飲ん兵衛の私ゆえ酒が多いのでご機嫌です。変わり種は、スタミナ源にと生卵100個戴いたことが有ります。

 趣味には金が付きものです。私は安いものだと思っています。各地の大会に持参して、名刺代わりに差し上げます。新たに送るのは、次号を当てにしているとの便りを真に受けての所行です。再び何処かで声を掛けて戴ければ無上の喜びとして。


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