平成10年 1998年 マラソンの歌20号-4
明石海峡大橋完成記念
夜行バスに乗り来て終点舞子駅降りたる頭上が海峡大橋 橋上の何とも広し六車線明石海峡跨ぎて架かる 虹見れば夢見しならむ海峡に橋の架かるを明石原人 うつつなる夢の架け橋の渡り初めスタート合図は有森裕子 橋脚間二千メートル六車線を吊すロープの太さの太し 吊り下がる弦の微かに揺れて見ゆ巨大なるハープを風の弾けり 風抜きの中央分離帯の隙間より見ゆる真下に海のきらめく 悠々と大型タンカーが潜り行く海峡大橋われの駆くるを われ駆くる橋より眺むる明石海峡東西南北船の行き交ふ 見上ぐればヘリコプターが旋回す完成記念の橋をめぐりて 関西と四国が直結高速道路間に淡路島を踏み石として 山並みを切り通したる淡路島鳶・鴉が翔び交ひ歌ふ 淡路島が私有地といふ上沼恵美子のお笑ひ番組誠に楽し 四国まで駆けたきものを折り返す子午線百三十五度の記念碑を見て 歩行者の加はり満つる橋の上海峡大橋祝ひて渡る 欄干に近寄るべからずも何のその溢るる歩行者写真撮りつつ 区分帯乱れて歩む歩行者に駆け難く駆くランナーのわれ うつつにも夢の架け橋われ駆けてハイテク日本を誇りに思ふ 踏み跡の残るが自慢明石大橋のニュースに耳をそば立たせつつ われ雲峰本名健司がばれて載るシティランナー誌五月号特集 妻も駆け共に出づるがわが望み場数は半減するといへども |
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主催 産経新聞他 参加種目 ハーフマラソン 記録 2時間17分59秒 ゼッケン NO・C1593 「長流」 7月号 |
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