マラソンの歌10/11(14)号ー26
  

平成4年 1992年



グローバルに今年四度目のわれ参加秋とは言へど陽射しの暑し

荒草の刈り後に咲く彼岸花緑の濠に緋色目に染む

堀端に銀杏の実を拾ひをりビニール袋を手袋にして

五時間にはづか残してゴールイン出で得る大会いよよ狭まる

二週後に迫りて詰めの打ち合はせフル百祭りの堀端会議

会場に近き友らの活躍に頼りてフル百祭り近づく

人類の平和を祈りピースラン広島長崎一人果敢に(注記1)

大会に出でて挽歌と思ひつつ制限時間変はりて厳し(注記2)

健康を分かつ献血きりのよく五十回となりぬ回を重ねて

二百ミリリットルづつを五十回われの鮮血誰救ひしか

回数を三倍かせぐ成分献血われ疎ましく体験のなし

何処の誰をめぐり救ふか古き血を呉れると笑ふ常連の友(中島明男氏)


 開催日  平成4年10月4日

 主催   GLOBALマラソン協会

 参加種目 フルマラソン(通算28回目)

 記録   4時間57分45秒

 ゼッケン NO・27

 注記1  10月7日「ウルトラの集い」海宝道義氏への寄せ書き。

 注記2  「山の辺」の歌友井上勲一翁への私的追悼大会として
       埼玉マラソンにエントリーしたが、制限時間5時間が
       4時間20分と極めて厳しくなる。


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