マラソンの歌10/11(14)号-30
  

平成4年 1992年



腰冷えの昨夜の対処遅かりき喉の痛みを覚えつつ駆く

ハイカーに鎖場譲り伊豆が岳巻てランナー女坂登る

呼び物の紅葉の見栄え冴えざるは視力低下か環境異変か

空白の時の流れてわがうつつ紅葉の山の落葉踏みつつ

六甲はこの大会の二倍半苦難の道を偲びつつ駆く

いま一度六甲に出で関西の友と飲みたし一日泊まりて

鉦叩き身を燻しつつ子の権現無銭にご利益願ひて祈る

サービスのおしぼり嬉し身を拭ひアフターマラソン校庭に宴

山峡に広き広場の校庭に地元のもてなしカラオケ餅搗き

意の籠るもてなし嬉しく礼言へばやり甲斐なりと応へ絆さる(注記)

年賀にてスナップ写真が送られ来楽しみにせむ年の初めを


 注記    たまたま話しかけた方が実行委員長の橋本元三郎氏であり、
        一昨年の初参加の後交わした交信に改めて礼を言う。

 「山の辺」 2月号


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