私は大方、どの大会にも、ウエストポーチに使い捨てのカメラ「パノラミック」を入れて、時に撮りつつ走ります。すでにパノラマ写真帳が段ボール箱に一杯になってしまいました。

　大会には自慢の写真帳を持参することにしています。口下手な私にとって、触れ合いの小道具として大変便利だからです。中でもユニークな大会、私が虚無僧で出場した仮装マラソンの「安政遠足」や、川の中を走った「自然人レース」の写真は欠かしません。

　ご覧戴いた方々の中には、パノラマ写真そのものが初めてという方が結構いました。かくいう私も、2年半前に走友の小林和恵さんから戴いてびっくりしました。早速その2週間後に参加した、ユニークな大会の1つ「安政遠足」に試みたところ、思った以上によく撮れて、素晴らしい記念写真を残すことができたと満足しつつ、タイミングのよい賜物に感謝したものです。挿入した虚無僧の写真がその第1号です。カメラマンは町人姿で一緒に参加した会社の同僚の千田�_三氏でした。

　これまで、ご覧下さった方の中には、大会を、雑誌などで見て知っていた方が少なくありませんが、知らなかった方もずいぶんいました。是非参加したいという方も大勢いました。私は頼まれもしないのに、安中市や五日市町のＰＲを喜々としてやっていることになります。ともあれ、そんな大会に参加している私に興味が注がれているわけですので、酒でも入ればようやく口が滑らかになるというものです。

　せっかくの文明の利器も知らなければ活用もなりません。つい最近、コピーをしようといつものコンビニに行ったところ、先客がいてなかなか空きません。仕方なく入った他の店で、カラー写真もコピーできることを発見しました。モノクロでも、いわゆるゼロックスよりもはるかに鮮明なことが判りました。Ａ四１枚カラーで３００円、白黒で20円でした。カラーには未だちょっと手が出ませんが、１度知り得た文明の恩恵には与かりたいものです。見映え新たに、手作りの歌集『マラソンの歌』はいかがでしょうか。ご笑覧戴ければ幸いです。