穏やかにおおつごもりの陽は入りてつつがなきかなアンケートに応へつつ

わが国の顔あれかしと願ひつつ元日のあさ日の丸掲ぐ

酔狂がほどに遠来の友もゐる玉川上水元旦マラソン

大会を自ら開きてマラソンの毎週続くを成さむと友は（阪本真理子さん）

髭面がふさはしからむジャーニーラン自然歩道をめぐり駆けつつ（吉田穂積氏）

先頭が折り返し点を間違へて遅きわれらが先頭に立つ

たまげたるフルマラソンも時を経て月に二回と友は言ふなり（吉田　寛氏）

三が日四年続けて来し友は「帰って来るな」と言はれ来たりと（森　政信氏）

野球場テニスコートも人気なし元旦マラソンわれら駆けつつ

元日も開きたる店を幸ひに居酒屋「三平」にて恒例の宴

元旦もものかは飲めば勢ひて友の家まで押しかけて酌む（今野廣隆氏邸）

ご馳走は主の郷里のきりたんぽ遠慮もあらず食らひ飲み継ぐ

遠足も下駄マラソンも虚無僧にて出づる約束なりて楽しも

★　アフターラン楽しみとして飲み語り歌の数々亦作るならむ（注記）

　開催日　　平成５年正月元旦

　主催　　　フル百回楽走会

　種目　　　フルマラソン（通算32回目）

　記録　　　４時間44分43秒

　ゼッケン　なし

　参加者　　会員・一般合せて48名

　注記　　　吉田穂積氏から戴いた歌便りの中に私あての一首。

　「スマイル・ラン」NO・72号