真夏日の炎天下をと期待せし大会なれども思ふにならず

草原にバッタも跳ねず虫もゐず絶やしめて人類のさばりて生く

蝉鳴かず空に入道雲見えず哀しき夏の平成五年

火砕流地震津波に土砂崩れ災害多し怒るがごとく

芝草の心地好きかな公園の根岸の森は元競馬場

起伏富む緑の丘をわれは駆く老いたるといへ駒ともなりて

あへぎつつ下向き駆くれば目印のコーン大きくはずれ駆けをり

マラソンの汗を流して野外宴ビールのうまし話弾みて

近圈を知らぬが多し自然人レースの写真をわれは見せつつ

ヤングらの企画に任せしスイカ割りせめても夏の味はひとせむ

ヤングらにすべて任せてカメラマンアイデアマンのクラブ代表（牧元隆芳氏）

伴走の社会奉仕が認められ社長表彰に友は輝く（茅野建文氏）

照れつつもやりたる歌集にサインする断り切れずわれ二度目なり

幻聴に虫の音かぼそく耳に鳴く日照りなきまますでに立秋

　開催日　　　平成５年８月７日

　会場　　　　横浜市磯子区根岸の森

　主催　　　　ＴＭ−ＣＬＵＢ

　参加種目　５マイル

　記録　　　　46分28秒

　ゼッケン　　NO・70

　「長流」　　 12月号