延び延びになりて実行退職の友を祝ひて駒ケ根マラソン

親元をホテル代はりに友連れて弟夫妻の歓待を受く

団欒に友は応へて水墨画弟夫妻を悦ばせつつ（千田虎峰氏）

駒ケ根は中京圏と思ひ知る参加者名簿に著しくも

大幅にコース変はれり四度目のわれの参加の駒ケ根マラソン

久し振りに短距離レースの十五キロ煽らるるごと懸命に駆く

十キロが五十二分のラップタイム長きばかりに出でて苦しき

覚えある私設エイドの賑はへり農家自前の漬物うまし

撮る余裕なきままに来て私設エイド好機到来二枚を写す

背景の宝剣登頂諦める雨に山頂ガスの掛かりて

ロープウエーにて登らば秋の早送りお花畑は冬枯れのはず

再会の友に引かれて美術館へ芸術の秋アフターマラソン（関谷弘子さん）