早春の冷たき雨のやみしあと真澄の空に遠富士の見ゆ

いつ知らず雑木林に靄かかる春の訪れ芽立ちほのかに

ひこばえの枯れ田の水もぬるむらむ春の訪れ陽射し眩しき

暖かき陽射しに眠気は干支は卯のわれに童話の昼寝を誘ふ

卯年なれどのろまのわれの足休むことなくマラソンを駆く

道半ば腹拵へのパンうましわれの駆けつつ頬張りくらふ

オランダ風の風車の立ちて印旛沼周辺観光開発進む

麻痺の手が癒へて握手のゴールインわが元フル百会の会長（前澤和明氏）

フル百回友の達成即日の祝賀にわれも招かれて酌む（島村義晴氏）

即日に大願成就の祝賀会飲むがえにしの友ら集ひて

生卵・現生・清酒が添へられて届きし便りのわれを見透かす

送りたる歌集に便りが日々届くよすがに真似ると書くも混じりて

若きらの刺激となるは望外のよろこびとしてマラソンの歌

東海道を走りしビデオが届きたりわが生涯の宝とならむ（越田　誠氏より）

　開催日　　　平成７年３月５日

　主催地　　　千葉県佐倉市

　参加種目　　フルマラソン（通算43回目）

　記録　　　　 ４時間44分51秒

　ゼッケン　　 NO・Ｃ３８４

　「長流」　　　７月号