マラソンの歌16/17号-9
  

平成7年 1995年



新しき年度初めの華やぎに花見と洒落て皇居マラソンに出づ

二三日づれて開花の若々し開花情報雨に狂ひて

レリーフの県花県名彫り文字の読み取り難しわれの駆けつつ

日本の中枢として霞ヶ関芽吹く並木の影にけぶれり

権力の中枢たるが狙はれて毒ガステロの事件発生

かのサリン嗅ぎてみたしと娘らの会話明るし屈託のなく

宗教の自由を傘にいかがはし宗教団体を司直は洗へ

わが姪を虜にしたる統一協会宗教法人を検証すべし

政権の野望を築く創価学会政教分離をとくと監視を

新聞がへつらひ書かぬスキャンダル不買運動脅しに弱く

震災にサリン騒ぎに影薄く円独歩高不況の続く

日本の独りよがりが糾さるる規制緩和に成るべくのなれ

先行きの不透明なるを術もなく駆けて花見の昼酒うまし


 開催日   平成7年4月2日

 主催     グローバルマラソン協会

 参加種目  20km

 記録     2時間07分59秒

 ゼッケン  205


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