マラソンの歌30号-9
平成20年 2008年
@nifty
梅雨明けの酷暑にめげず善光寺道たどりて参拝お礼参りに 巡礼をなしたる帰途の東国人善光寺へはお礼参りに
梅雨明けの道中白衣に菅笠に巡礼われは酷暑をしのぐ 妹の暮らす近場を通り過ぐわれの通過を知らせもせずに(村井宿) 山越えの前にボトルに水補充昔は何処の水も飲めしに 地図見れば送電線に沿ふゆゑに遙か越え行く峠が判る
峠一つ越え来て昼時探したる食堂役場の中に有りけり(会田宿) 執拗に纏ひ付く虻追ひ払ふわれの根負け刺されて痒し 麻績神社がわが故郷に在るゆゑに麻績宿「おみ」とわれ読めるなり 生徒らの登校見れば夏休み未だなるべし聖湖鎮まる
信濃路の盆地の暑し汗みどろ三キロ持たずに自販機頼る 味噌に胡瓜添へたる弁当有り難し流しし汗に塩分補給 ことの他感動されつつ納経す滅多にゐぬらし歩き遍路は 善光寺に参れば向き合ふ別所なる北向観音にも参る習はし
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
昨年結願した西国33観音順礼の旅、善光寺へのお礼参りが、今年4月呼びかけ人菅原さんの呼びかけで行われました。その時虎峰さんは外国遠征だったでしょうか。ちっちさんは娘の結婚式、私はスケジュール過多で行けませんでした。そこで、3人の遅ればせながらの旅となりました。 古来西国巡礼を済ませた東国人は、帰途中山道をたどり、洗馬宿から北国西街道(善光寺道)をたどり善光寺にお礼参りをするのが習わしだったようです。善光寺は観音(未来往生)が南向きだそうで、善光寺をお参りしたら別所温泉常楽寺の北向観音本坊(現世利益)もお参りしなければ「片参り」とのことで、私は長野県人ながら始めて別所温泉にも行きました。 4月に参加した田口さんの(4月18・19・20・21 日)の日記によれば悪天候で電車に乗ったようですが、私たちは梅雨明けの酷暑には参りましたが、電車に乗ることもなく全行程歩き通したのが自慢です。ちっちさんは若く、虎峰さんと私は白衣に菅笠が暑さしのぎになったものと思います。 ともあれ、善光寺納経所の書記さんに、巡礼の私たちはことのほかもてはやされました。一般参拝者はいくらでも居るが、歩き遍路・巡礼として訪れる人が如何に珍しいかの証拠かと思いました。気分良くした私たち、別所温泉の宿から呼びかけ人に結願の報告をすることが出来ました・・・。 |
||||||||||||||||||
このページのトップに戻る |
||||||||||||||||||