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開催月 |
大会リンク |
歌数 |
一 首 選 |
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18号平成8(1996)年編 |
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1月 |
東海道 |
55首 |
あらたまの年の始めの初走り東海道中浜松を発つ |
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館山 |
9首 |
五本指靴下よしと友ら履くさほどよければ試してみるか |
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2月 |
木津川 |
15首 |
振る腕の衣擦れの音忙しなしウインドブレーカーが風を孕みて |
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3月 |
六甲 |
23首 |
やせ尾根の須磨アルプスをランナーの連なり渡る蟻のごとくに |
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4月 |
自然人 |
16首 |
安全も水もただなるユートピアとうに逸話か日本の国 |
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さくら道 |
30首 |
わが野糞定刻通りの衝動にウルトラマラソン二日目に入る |
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5月 |
中山道 |
25首 |
境内に氏子ら集ひて酒を酌む子供みこしの声にぎやかに |
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安政遠足 |
8首 |
土砂降りに虚無僧姿はいかならむ目覚めて思案の仮装マラソン |
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6月 |
れんがの街 |
29首 |
朝凪に唄ふがごとしさざ波の寄せて返すが渚を洗ふ |
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白樺高原 |
13首 |
おびただしき綿毛の浮遊が目にさはる新緑薫る風に乗りきて |
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7月 |
所沢 |
9首 |
午後からの飛び入り参加にわれの出づ航空公園わが家に近く |
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びわこ |
29首 |
自然保護環境保全を願ひつつめぐるをよぎる蛍のひとつ |
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夜叉ヶ池 |
15首 |
向日葵の微笑みきらめく炎天下走るは異常か喜々としわれら |
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8月 |
奥武蔵 |
14首 |
ウルトラを二週続けてわれの駆く体は持つが出費のかさむ |
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塩の道 |
61首 |
川が道道が川なる塩の道地蔵峠を直登に目指す |
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9月 |
鶴岡 |
17首 |
炎天をいなごの道にはねて翔ぶ早やうとび越せ車がとほる |
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雁坂峠 |
17首 |
山の端にかかる半月荒涼と野分に荒れたる夜道を照らす |
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10月 |
高野山 |
20首 |
穫りいれはいまが盛りの高野柿山の畑に色づき実る |
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11月 |
奥武蔵高原 |
12首 |
全員がふれて行くらし急斜面支へとなりたる木肌つややか |
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12月 |
袋井 |
13首 |
二九・六一の下二桁に袋井賞ゼッケン番号われ当りたり |
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東海道 |
27首 |
風寒き小夜の中山見上ぐればわが目に冬の銀河かそけし |
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19号平成9(1997)年編 |
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1月 |
東海道 |
17首 |
こらへゐるすねの痛みに加護あれと祈りて参拝熱田神宮 |
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館山 |
11首 |
花摘みの客に混じりて帰路に着く抱くポピーは妻への土産 |
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2月 |
木津川 |
16首 |
狂歌とも短歌もどきとも言はばいへ己楽しきマラソンの歌 |
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3月 |
佐倉 |
11首 |
潤みたる土の色にも温もりの芽吹きうながす春風の吹く |
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実験ラン |
17首 |
倒るるも実験ランに貴重とも主催者笑はせ実験開始 |
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4月 |
自然人 |
10首 |
心象に映りて異界を隔て来し花の吹雪の水面に浮かぶ |
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さくら道 |
27首 |
いみじくも短歌もどきと友の言ふ独り善がりの『マラソンの歌』 |
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5月 |
安政遠足 |
6首 |
虚無僧のわれの老いたり八年目コースは短き関所に変へて |
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鯖街道 |
22首 |
効力を訝りながらもチタンテープ摩訶不思議なる力にすがる |
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6月 |
カモシカ |
25首 |
倒木の朽つるがままに苔のむす表土は十文字峠の近し |
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7月 |
夜叉ヶ池 |
12首 |
雨乞ひとあれば台風襲来もわれらが祈りと敢然と駆く |
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8月 |
奥武蔵 |
15首 |
ひもすがら声をかぎりの蝉時雨当たり年らし野にも街にも |
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北海道縦断 |
51首 |
生涯の誇りなるべし走り旅トランス・エゾをわれの完走 |
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9月 |
鶴岡 |
14首 |
囲碁将棋大会前夜をうち興ず地酒「雪の降る町を」を飲みて |
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雁坂峠 |
22首 |
至難なる完走驚嘆わが変身どこまで変はる老い見詰めつつ |
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びわこ |
22首 |
夜叉ケ池以来九週われの駆くそれも大方ウルトラマラソン |
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10月 |
湘南 |
22首 |
おびただしき鳶の飛び交ふ空の下がらくた市に人の賑はふ |
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11月 |
アクアライン |
13首 |
弾けたるバブルの後の日本の不況混迷出口の見えず |
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12月 |
所沢 |
9首 |
木守柿見れば悔やまる好みしを棺の父に添へざりしこと |
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20号平成10(1998)年編 |
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1月 |
宮古島 |
22首 |
新しき世の中期待の雪景色不況汚職に世相の暗し |
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2月 |
飯岡 |
15首 |
給はりし友偲びつつわれご機嫌諸国の珍味居ながらにして |
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3月 |
明石大橋 |
22首 |
踏み跡の残るが自慢明石大橋のニュースに耳をそば立たせつつ |
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4月 |
自然人 |
9首 |
弓なりのブッシュ受け止め順送りマナーの一つ自然人レース |
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5月 |
さくら道 |
28首 |
なぜここにふと蘇るも呆然と思考停止の意識は虚ろ |
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荒川 |
18首 |
知らざりし岩淵水門墨田川が元荒川の暴れ川とは |
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安政遠足 |
8首 |
『マラソンの歌』二十号記念誌に特集記事のアイデア浮かぶ |
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6月 |
カモシカ |
21首 |
梅雨しとど闇夜の小仏峠越え淑女二人をわれ引き連れて |
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7月 |
奥久慈 |
23首 |
強烈なる痒みとともに赤き染み薮蚊に刺されし跡の数か所 |
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さらさら下見 |
19首 |
道といふ道は流れて沢伝ひ明らかなるは沢が道なり |
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夜叉ヶ池 |
19首 |
それぞれの価値観ゆゑの評価得て独り歩きのマラソンの歌 |
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8月 |
奥武蔵 |
15首 |
一割が連続五回の完走者内なるわれも表彰を受く |
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9月 |
立山 |
21首 |
駆けて飲むこの極楽を地獄谷巡ればなほさら反語に思ふ |
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雁坂峠 |
19首 |
横たはる石のベンチの冷たさに耐へて少しの仮眠貪る |
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秋田 |
23首 |
マラソンの祭りとみなしてわれの駆く共演駆くるが役に楽しく |
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10月 |
四万十 |
26首 |
沈下橋渡れぬもよし濁流の溢れ流るる様ぞまれなる |
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湘南 |
17首 |
ランナーに暑さ苦しき午後の陽のきらめき眩し湘南の海 |
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11月 |
九頭竜 |
20首 |
初孫の明日花誕生初対面を兼ねて参加す九頭龍マラソン |
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12月 |
東海道 |
25首 |
凍て寒き真冬の月に照らされて夜道寂しき日坂下る |
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21号平成11(1999)年編 |
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1月 |
東海道 |
16首 |
完走は意外にあらず顧みれば挑戦五度目の悲願の成果 |
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館山 |
5首 |
砂浜の砂に根付きし菜の花のフラワー街道菜の花薫る |
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2月 |
大村湾 |
25首 |
前泊に来よと招くは福岡の友ら勝手にわが弟子名乗る |
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3月 |
板倉 |
15首 |
ボート漕ぐ練習風景リズムよく水切るオールの滴が光る |
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5月 |
さくら道 |
18首 |
月明に明るき夜道も二日目にいつか惰性に朦朧と駆く |
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安政遠足 |
7首 |
わが参加十年目にしてアイデア賞虚無僧姿は九年なるにも |
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奥久慈 |
8首 |
しかすがに梅雨入り前の乏しきに幅を満たせぬ袋田の滝 |
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6月 |
しまなみ |
17首 |
丸一日梅雨の晴れ間の陽に焼けて坊っちゃん風呂の真に熱し |
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カモシカ |
21首 |
二度あれば三度あること恐れつつ又もや転倒股間のすくむ |
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7月 |
夜叉ヶ池 |
21首 |
ネクタイの要らぬ生活の清々しわれ退職後頭丸めて |
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8月 |
奥武蔵 |
20首 |
マラソンの真夏の祭典奥武蔵友の主催の発展頼もし |
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さらさら越え |
38首 |
新野にてわれのリタイア山深く交通手段の残るを限度に |
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9月 |
八ヶ岳 |
19首 |
湧き水を樋に無人の給水所清々しきかなわれの浴びつつ |
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10月 |
アテネ |
18首 |
停年に束縛解かれて海外へ飛躍のわれのマラソンに出づ |
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実験ラン |
9首 |
われ巡る周回トラック内側を女子サッカーのボール転がる |
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11月 |
びわこ |
20首 |
三日間眠り放しは隠居の身世の出来事に自ずとうとし |
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12月 |
夕やけ |
10首 |
東京のはずれに残る原風景落ち葉炊く煙り籠る山里 |
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東海道 |
8首 |
京都への片道キップの新幹線われのかへるさ走り旅にて |
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22号平成12(2000)年編 |
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1月 |
東海道 |
14首 |
時間内ゴールは厳し引導を渡さるごとく踏切開かず |
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館山 |
11首 |
マラソンの土産に貰ひし房総のポピー明るくわが居間に咲く |
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2月 |
勝田 |
10首 |
「国民の歴史」読みつつ自虐史観の払拭願ふ建国記念日 |
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武蔵野の道下見 |
6首 |
残りたる矢切の渡し一見の余地あり辿る武蔵野の道 |
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3月 |
6日間走 |
26首 |
昼と夜の気温差激しき六日間走春夏秋冬に衣装を合はす |
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4月 |
長野 |
13首 |
昨年のアテネマラソンの同窓会を託ちて参加の長野マラソン |
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信濃路 |
16首 |
川岸を染むる黄の花菜の花はこの地の特産野沢菜の花 |
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5月 |
さくら道 |
21首 |
春の季を早送りして荘川に沿ひて一気に下りに下る |
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安政遠足 |
9首 |
武士の世の遥かに遠くなりにけり仮装者アニメの現代的に |
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6月 |
コムラッズ |
27首 |
草原より現れ出でたる現地人拍子取りつつ腰振り歌ふ |
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7月 |
関西周遊下見 |
9首 |
困難は避けたきものを奇病なりさらなる過酷に挑まむと出づ |
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梅雨明け |
10首 |
パソコンをわれへ土産に娘の一家転勤先より戻りて来り |
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8月 |
北海道縦断 |
38首 |
短しとも長かりしとも思はるるトランス・エゾのゴールは目先 |
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9月 |
徳川家康 |
20首 |
ミラー無き車のごとし地図持たぬジャーニーランを譬へてわれは |
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天竜 |
18首 |
眺望を幻にしてガスの海山々島のごとくに浮かぶ |
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10月 |
関西周遊 |
24首 |
大都市の狭間の闇と不気味さの淀川河川敷を深夜駆けをり |
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万里の長城 |
18首 |
袖引きて合図くれたり交差点異国の信号にわれ戸惑ふを |
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11月 |
浜名湖 |
20首 |
夕凪に波音消えたる湖畔駆く真向かふ目線に入り日送りて |
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12月 |
小川和紙 |
9首 |
冬枯れの山里の町の和紙マラソン今年納めの大会に出づ |
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23号平成13(2001)年編 |
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1月 |
初詣 |
18首 |
後ろには戻れぬ賑はひ浅草寺人に押されて初詣かな |
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びわこ |
18首 |
トンネルを出でたる湖北は雪の積む轍に雪の消え跡辿る |
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2月 |
体力測定 |
16首 |
わが体調普段通りに有るべしと旅路飲みつつ鹿屋到着 |
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東京湾一周 |
16首 |
「えひめ丸」沈没事故に潜めるや横須賀軍港燈り鎮もる |
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3月 |
24時間走 |
16首 |
雨合羽着たり脱ぎたり夜もすがらわれの駆けつつ春雨の降る |
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4月 |
織り姫さん |
10首 |
生けるものはかなきものを岩となり仲間見守る君の幸せ |
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富士五湖 |
16首 |
一段と気温下がりし富士山麓歩めば寒くわれを走らす |
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5月 |
武蔵野の路 |
20首 |
寝る場所の有りて幸ひ凄まじきいびき歯軋りに悩まされしが |
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安政遠足 |
7首 |
八十パーセント越ゆる支持率小泉内閣生中継の国会面白し |
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6月 |
モンゴル |
23首 |
一面が高山植物の花園に踏み入りて駆くためらひ捨てて |
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7月 |
航空公園 |
6首 |
HPをわれ立ち上げむと熱中症息抜きに出づ近場の大会 |
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梅雨明け |
7首 |
クラッシュに作業中断修繕にわがパソコンは運ばれ行けり |
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8月 |
奥武蔵 |
16首 |
ホームページの開設挑みて肩の凝るコピー貼り付け繰り返しつつ |
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関西下見 |
12首 |
栗色に焼けたる肌が酒飲めば色艶めきてわれまだ若し |
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9月 |
丹後 |
17首 |
老人性堪へ性なし傍目には健脚ばかりが目立ちてゐても |
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十国峠 |
19首 |
へっぴり腰に賽の河原をわれ下る仲間ら猿のごとくに早し |
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10月 |
関西周遊 |
18首 |
アフガンへ爆撃開始を耳にする三日目未明武庫川エイド |
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岩手北上 |
11首 |
第一の厳しき関門をわれ通過安堵に聞こゆる川のせせらぎ |
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手賀沼 |
10首 |
ロープ手に走列の尾をわれら駆く声援一際高きを浴びて |
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11月 |
ニューヨーク |
21首 |
欧米は自国文化を強ひるべからず鯨食文化が日本に有り |
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12月 |
東山36峰 |
15首 |
登頂はわれ三度目の大文字山いづれもマラソンの通過点なり |
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びわこ |
14首 |
カップ酒飲みて内より暖を取る真冬のマラニック湖畔を巡る |
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24号平成14(2002)年編 |
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1月 |
夢舞い |
16首 |
信号に足止めされつつ大江戸の情緒を巡るマラソンを駆く |
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宮古島 |
17首 |
ランパンを水着に代へて一泳ぎわが住む場所は真冬といふに |
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館山若潮 |
13首 |
土産なるポピーの花束をお隣りへ妻の不在に不精をかこつ |
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2月 |
木津川 |
12首 |
全集を発行したる気分なりホームページに全てを載せて |
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3月 |
済州島 |
22首 |
済州島二百キロ完走腫れ太り痛む足首丸太のごとし |
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4月 |
ロンドン |
17首 |
帰国後に最終走者のゴール聞く潜水服の姿映りて |
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5月 |
萩往還 |
18首 |
気になるはトラブル続きのパソコンなりメカに弱きが虜になりて |
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安政遠足 |
4首 |
戴きしアイデア賞はわれ二度目虚無僧姿が毎年なるも |
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6月 |
鎌倉街道 |
15首 |
顕著にも老化現象多々あれどわれ裸眼にて未だ地図読む |
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日南おろち |
17首 |
一段と山深まれば熊よけに渡さる鈴を身につけて行く |
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7月 |
会津磐梯 |
15首 |
一斉に孵りしばかりの雨蛙飛び交ひ道にあふれ危ふし |
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富士登山 |
7首 |
九年振りのわれの参加も老いたるは時間差およそ十分なりき |
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8月 |
奥武蔵 |
16首 |
始めから熟睡などは当てにせずわれ大部屋に寝返り打ちをり |
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9月 |
中山道壱 |
17首 |
街道を犬と見えしは猿なりきジャンプ一飛び屋内に消ゆ |
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玄海 |
19首 |
白波を蹴立て押し寄す海鳴りの風にとんびが宙にとどまる |
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10月 |
中山道弐 |
21首 |
故郷へ分去れ妻籠を五平餅一串食ひつつわれの通過す |
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中山道参 |
16首 |
標識を見つけて安心落ち葉積み道と微かに判るをたどりて |
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11月 |
鎌倉街道秋1 |
10首 |
この町の夜を飲まむと三婆石一升下げて宿へ到着 |
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中山道四 |
9首 |
わが死因肝硬変か事故ならむ走りて呑むが至福の人生 |
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11・12月 |
鎌倉街道秋2 |
11首 |
牧水も訪れたるらし歌碑の立つわれ系統の「長流」にをり |
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12月 |
ポノルル |
11首 |
ホノルルとポノルルマラソン同日に込めたる心ホとポの違ひ |
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